与信とは文字通り信用を与えるという意味があり、英語ではクレジットと呼ばれる信用の供与で、企業間の取引などで多く活用されています。月始めに商品を売ってその都度商品と代金を引き換えでなく、代金は月末にまとめて払ってもらうなどの売掛金も信用の供与のひとつです。個人でいうところのクレジットカード払いと同じで、クレジット会社が個人を信用してカードで支払えるのも信用の供与ということになります。カードには上限に限度額がありますが、これがそのまま個人の与信限度額となり、イコールクレジットカード会社からの信頼です。
ゆえにクレジットカード会社は個人の与信調査や審査をしたり、売掛金を回収できなかったら倒産の恐れもあるため、企業間で信用できるか確認したりすることが行われます。信用の供与のための調査は申込時の審査だけでなく、取引後のモニタリングや見直しなどの管理も非常に重要で、支払い遅延などの問題対応ができる取引先かどうか、常に与信管理していくことが重要です。取引先の情報を継続的に調査し、場合によっては定期見直しもします。これらの作業は信用の供与ができる相手かどうかを判断、判断後の事後管理、管理していくための規程の作成や運用といったタスク的作業です。
そこで近年ではこの作業を自動化する与信管理システムというツールを導入して、管理している企業が増えています。システムに蓄積された膨大なデータをもとにAIが自動で管理してくれるため、人力で管理するよりはるかに効率的だからです。