ファクタリングとは企業の売上債権（売掛金、受取手形など）を代わりに管理するサービスをいいます。企業は商取引が成立しても、売上債権を回収しなければ、利益になりません。もし、回収不能になってしまったら、企業は大きな損失になります。そのような損失リスクを減らしたり、債権のオフバランス化を図るためにファクタリングがあります。
ファクタリングには保証、買取、国際の3種類があります。保証とは販売先の倒産などで売上債権が回収不能となった場合に、保証金を支払ってくれるサービスです。ファクタリング会社は販売先の企業を審査し、保証限度額を決めます。回収の見込みが高い企業であれば、売上債権に近い保証限度額が提示されますが、回収の見込みに不安がある企業であれば、保証限度額が低くなります。
買取とは売上債権を買い取ってくれるサービスです。売上債権を買い取ることで、返済期限を待たずに現金が入り、販売先が回収不能となっても買い戻しする必要がないため、債権のオフバランス化やキャッシュフローの改善につながります。ただし、販売先の企業を審査し、回収の見込みが高いと判断したものに限ります。国際とは海外のバイヤーの信用リスクを保証するサービスです。
通常は信用状を開設しなければいけませんが、手間と費用がかかります。ファクタリング会社は海外のバイヤーの信用調査を行い、その信用リスクを保証することで、海外のバイヤーとの商取引を迅速に行うことができます。