多くの企業では信用取引を行っており、先に商品やサービスを提供して後からまとめて代金を回収します。請求書を作成するには、一定期間内に生じた全ての取引と繰越金を正確に抽出しなければなりません。一般的に請求業務は経理スタッフの仕事ですが、中小企業などでは営業スタッフが行うこともあります。取引先や取引量が多いほど請求業務の負担が重くなり、ミスが発生する可能性が増します。
営業スタッフが請求業務を行っている企業では、本来の業務に専念できないため生産性が低下するという問題もあります。スタッフの負担を軽減しつつ正確に請求業務を行うため、多くの企業が利用しているのが請求代行サービスです。請求代行サービスは請求書の発行や交付、売掛金の回収や入金確認などあらゆる請求業務を企業に代わって行います。売掛金が未回収の場合には催促してくれるだけでなく、回収不能となった場合の保証もあるので安心です。
請求代行サービスには様々なものがあり、月額料金や初期手数料などのコストは各社で異なります。サービスの利用を検討しているのであれば、まず各社のコストを比較検討するとよいでしょう。月額料金が安かったとしても請求書の発行手数料が高い場合などがあります。取引先が多い企業は、請求書の発行手数料が安いサービスを選べばコストを抑えることができます。
請求代行サービスでは与信や与信管理も企業に代わって行ってくれます。与信の上限額が設定されると取引可能な金額が制限されるので注意が必要です。円滑な取引を行いたいのならば、上限額が高く設定されているサービスを選ぶとよいでしょう。