FXでは1週間ごとにポジションが清算されるような口座もありますが、多くの会社が自由に決済できるようなシステムを導入しています。そのため年単位の長期保有をすることも可能です。FXのレートは一直線ではなく、常に波を打つように動いています。短期取引ではその小さな波を細かく取っていくことになりますが、必ずしも波に乗れるとは限りません。
長期的な予測では正解していても、短期的に大きく動いてロスカットになってしまうこともあるのです。短期の取引は短期間に多くの利益を上げることができる一方、失敗すれば損失も大きくなるリスクの高い取引です。長期取引では経済的動向を判断することにより、短期取引よりも比較的リスクを少なく利益を上げることができます。長期の流れはニュースを見ていればある程度予測することができるためです。
長期トレードをすると決めて開始したFXは途中で清算することも可能ですが、なるべく予想していた金額まで保有していたほうが良いでしょう。長期トレードではスワップ金利も大きくなりますので、金利動向にも注意しておかなくてはなりません。また、長期保有する場合は会社の財務状況も確認しておきましょう。もしFXブローカーが倒産してしまうと、せっかく持っていたポジションも清算されてしまう可能性があるためです。
特に日本のFX会社はディーリングデスクを持っており、ディーラーが為替取引に失敗すると損失を出すような仕組みになっています。